社畜の夫が脱サラ起業した3 ー【運送業】をたちあげるには!ー
夫が運送業を始めたきっかけは、知り合った運送会社の社長から「うちの関連会社として起業しない?」というオファーがあったから。
即座に話に乗る決断をしたらしいです。
(しかし、事前金の試算は銀行からの融資が遅くなったことであてが外れるのである……)
この後、最初のブログにあげた私への退職報告&起業予定に至ります。
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さて、【運送業】を始めるにはなにがいるのか。
①運行管理者※
②整備管理者
③危険物取扱者等の有資格者
④運送業許可の法令試験合格※
⑤駐車スペース、事務所
⑥トラック五台以上、運転手
⑦資本金+開業のための資金※
⑧多少いかつい人にもひるまないメンタル
etc…
夫は、援助してくれる会社さんに一旦雇い入れてもらって、自分もトラックを運転しつつ、※印の手配・資格取得と書類関係を優先して進めていきました。
残りの必要事項は追って手配して、条件が整い次第、すべて自社に名義をスライドさせていったという感じです。
自社でなく、援助してくれる会社名義で、将来的に雇い入れる社員を集めていた頃は、ほとんど収入にはならず貯金を食い潰しきり。起業の際に申請した銀行の融資が、期待より三ヶ月程度遅くなったのにも厳しい思いをしました。
各試験にはストレートで合格したものの、退職から、夫の会社名義で会社を回すようになるまで、一年半程度かかりました。
運転した分の収入はあれど、起業するとしたら(資金を除いて)一年は貯金で暮らせるくらい余裕があった方がいいんですね。働きながらなのでなんとかなりましたが、その辺り、夫も私も甘かったなと思います。
それでも会計事務所勤務という前職の経験があった分、起業に関する申請書類をほとんど自分でできたというのはかなり大きかったのではないでしょうか。
トラックを週6で運転しつつ、開業のための準備をする……
家にもほとんど帰ってこず、夫はもちろん、私も息子も大変です。
(夫が家にいなくなったことで大変な点は後日のブログで!)
これまで夫も私も家族経営の会社に勤めていましたので、【社長】という存在については多かれ少なかれ思うところもありましたが、この一年半で素直に「社長って大変なのね~多少お金をもらってたって文句言えないわ」って思うようになりました(笑)。
正直、運送だけでは今も(運転しなければ)自分の収入は十分にありません。
現在は他の業務立ち上げを平行しているので、運転しないでもなんとか生活がなりたっています。
左官屋や土建、設備、またはエンジニアなどの、技術ない起業というのは、不景気でベース収入がない昨今ではかなり難しいのでしょう。
……そう理解はしつつも、家にほとんどいない夫に「子どももいるのだから、もうちょい配慮してほしいな」と思ってしまうのでした。